"うつ"の予兆 その5 「思考が循環する」
なんだか、いつもいろいろなことが頭の中でグルグル回っているようであれば、もうすでに冷静な判断ができない状態にあります。
通常、自分がそういう「思考が循環する」状態にあることを自覚できるようになるのがまず難しいです。
うつになって、最初にやるトレーニングは「常に客観視」することです。
あくまでもイメージですが、浮遊霊のようにその場にもう一人の自分がいて、周りの状況や自分の状況を常にずーっと見ていて、自分が一体どういう状況になっているのか?ということを常に観察するというトレーニングです。
大抵、「人のことは良くわかるけど、自分のことはからっきしわからない」のが世の常ですが、あえて、「自分のことを他人の目から見る」ということを自分で同時に行うことで、「怒っている」のか、「不安」なのか、「葛藤がある」のかといったことが、自分で判るようになります。
こういった考えは、「認知療法」といわれるものの一種です。
もし、思考がグルグル回っていると感じることができたとしたら、
- 100から0まで高速に数える。
- シャープペンシルを何回ノックしたら芯が出るか?数えてみる。
- ボールペンを何本かまとめて折る。
- 紙にガーッと落書きしてから、思いっきりグシャグシャと丸めて捨てる。
など、グルグル回る思考を止めるきっかけになるような行動をやってみる。
#数を数えながら何かを考えることは普通は難しいです。
これは、いわゆる「行動療法」という考え方の一種です。